金額だけで判断しないでください

塗装工事基礎知識

外壁塗装や屋根塗装リフォームは高額の工事です。
みらいやペイントではきちんとご納得の上で契約いただけるよう、契約を急かすようなことはせず、相見積りを取っていただくことをお客様におすすめしております。

お客様の中には相見積りをすることが失礼ではないか?と考えてしまうお客様もいらっしゃるようです。
調査に来てもらったのだから、余程の事がない限りそこの会社に頼むのが礼儀と考えていらっしゃるのかもしれません。
もちろん相見積りをしないという選択肢もありますが、相見積りをしたからと言って決して業者を傷つける事にはなりません
人生の中で数回程度の外壁塗装ですし、金額だけでなく、無駄や手間、失敗を防ぐために「頼れる業者選び」という意味で様々な業者を見る相見積りをしてみましょう。

外壁塗装の相場

お家のリフォームは複数の見積りを取ってみると業者によって価格に大きく開きが出ることがあります。
この見積書の価格の開きを「金額」だけで比べた場合、必要な工事が価格に入っておらず追加料金を請求されたり、手抜き工事をされて補修費用がかかったり…と結果的に損をしてしまう可能性があります。
外壁塗装の内訳は、主に4つに分けられます。
これは「材料費(塗装代)20%」「人件費 30%」「足場代 20%」「その他 約30%です。

材料費(塗装代)

材料費とは、外壁塗装に使われる材料の費用です。
外壁塗装工事費用の中の材料費には、

■養生部材…マスキングテープ、マスカー、ビニールシートなど
■下塗り塗料…3回塗りのうち、1回目である下塗りの工程で使われる塗料のこと。
上塗り塗料の外壁への密着性を高めるために塗る、シーラーやフィラーなどの下塗り材。
■上塗り塗料…3回塗りのうち、2回目、3回目で塗られる塗料のこと。塗装の仕上げで使う塗料。
■下地処理用の部材…モルタルパテ、エポキシ樹脂、サビ落とし剤、シーリング材(コーキング材)
が含まれます。

塗料は種類によって費用が違い、一番安いものだとアクリル、高いものだと無機塗料があります。
塗料などの材料費は塗装工事費用全体の2割ほどで、工事費用の合計金額に大きく影響するものではありません。
例えば、グレードが近いシリコン樹脂塗料とウレタン樹脂塗料のどちらで外壁を塗装するかで悩んだ末、価格が若干安いウレタン塗料を選んだとしても、外壁塗装工事費用が大幅に安くなるわけではありません。
人件費

人件費とは、外壁塗装を行う職人、作業員に対しての費用です。これは、外壁塗装に関わる人数日数によって算出されます。

足場代

足場代とは、外壁塗装を行う際に必要な足場を組み立てる費用です。
これは、足場の材料を運ぶ運搬費と、足場を組む施工費を合わせたものになります。

「無料」を謳う業者もいますが、全体の費用の約2割を占め、なおかつ国家資格が必要な組立作業を無料で行うことはできません。

その他

材料費、人件費、足場代以外にかかる外壁塗装の費用です。
ここには業者の利益や宣伝費、現場へ向かう移動費、業者の車を置く駐車代、保険費、印紙代や事務手数料などが含まれます。

ハウスメーカーや大手工務店はCMやチラシを打ったり営業社員を抱える為に大きな宣伝費が必要となりますし、職人を抱えていない組織は下請け会社に発注するための中間マージンが必要になります。
ここには少ないに越したことがない部分です。

無駄なマージンを省き、塗料と職人にきちんと適切なコストを掛けられた工事が「同じ価格でも質の良い塗料を使用した質の良い工事」となるのです。

注意して見たい項目

同じ条件を伝えて相見積りを取った場合、価格が安い業者が魅力的に見えがちです。
いくら値引きをしてくれて見積りが安く見えても、結果的に損をする可能性もあります。
外壁塗装で失敗しないためにも、内訳だけでなく注意点について確認しましょう。

中間マージン


外壁塗装で注意して頂きたいことは、中間マージンです。
これは、元請が下請けに仕事を流す際に発生する、本来は必要のない費用になります。
例えば、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると下請けに仕事を流すため、中間マージンが発生してしまいます。

追加費用

外壁塗装に注意して頂きたいことは、施行時に不具合が発覚していまう「追加費用」です。

外壁塗装は、現地調査を行ってから見積りを決めるのが通常ですが、いざ塗装を行うと、見た目では判断できない以上に劣化している場合があります。
この場合、見積りの段階では測れない想定外のことなので、追加費用が発生します。

施行時に外壁が思っていたよりも劣化しているのならば、追加費用は仕方ありません。
しかし、悪徳業者は、顧客が何も知らないことをいいことに、次々と追加費用を請求します。
追加費用が発生すると言っていないのにも関わらず、後から追加費用の入った見積りを請求する場合は要注意です。

一式表記

塗装工事見積りの、一式表記に気を付けましょう。
なぜなら、一式を記載することで、詳細な明細を省いているからです。

詳細な明細を省いてしまうと、一体どのような部分に費用がかかっているのか把握できません。
さらに、もしこれが悪徳業者なら「一式」と書くだけで、払う必要のない費用も一式に含んでいるかもしれませんよ。

大幅値引き

塗装工事は一定以上の費用がかかるため、大幅に値引くことが難しい工事です。
このような「安さ」をアピールした業者は、費用を抑えるために通常よりも塗料を薄めて使ったり、一度塗りしかしていなかったり様々な手抜き工事を行います。
更に安さをアピールしていたのに、追加料金で値引き分以上に費用が掛かるなんてこともあります。

できる限り安く頼みたい気持ちも分かりますが、費用を半額に近い金額まで値引く業者には注意しましょう。

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