家を新築してから、もしくは、前回の塗装工事から、外壁塗装が必要になるまでの周期の目安は、約10年だと言われています。使われている素材にもよりますが、外壁塗装に使われる塗料の寿命はおよそ5~15年、長いものでも25年程度です。
いざ塗装工事の実施を決めても、どの時期・季節に塗り替えを実施するのがいいのかは迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。安い買い物ではないので、せっかくなら適した時期に行いたいものです。
日本には春・夏・秋・冬と四季があり、それぞれ季節ごとにメリット・デメリットがあります。是非塗り替え時期の参考にしてください。
施工に適さない気候条件
基本的に塗料適性にはな使用条件があり、塗料メーカーは 気温が5℃以下のとき、湿度が85%以上のときは施工を避けるように公表しています。塗装工事において乾燥は大切な工程であり、湿度が高い場合や気温が低いときは乾燥が遅れたり、塗装後の不具合の発生の可能性が出てくるので、塗装を避ける必要があります。
雨の日も同様に塗装工事を行う事が出来ません。無理に塗装を行うと、塗料に雨水が混ざることで仕上がりが悪くなったり、乾燥が不十分なうちに重ね塗りをすることで後々塗装が剥がれてしまったりする場合があります。
塗料を美しく塗るためには、気温と湿度が適切な日に塗装工事を行うことが大切です。
季節ごとのメリット・デメリット
基本的には上述で述べた適さない条件をクリアさえすれば、一年中いつでも外壁の塗装工事は可能です。とはいえ、気温が一定以上で空気が乾燥している季節が望ましいでしょう。
季節ごとのメリット・デメリットを見ていきましょう。
春
メリット | デメリット |
・気温・湿度ともに安定している ・工事期間中、窓を閉めていても過ごしやすい |
・GWの連休で塗装業者が連休をとることがある ・春雨前線により長雨に重なると工事がストップする ・塗装希望の人が増えるため、希望通りの予定で工事が始められないことがある |
比較的気候が安定していることが多いため、外壁塗装に適した季節だと言えますが、その分人気で込み合うシーズンですもあります。春に施工を希望する場合には、早め早めに見積りをし日程を抑えてしまう事をオススメします。
梅雨~夏
メリット | デメリット |
・春の繁忙期を終えて梅雨にかけて落ち着いている業者が多い ・晴れの日が多く、塗料が乾燥しやすい ・日照時間が長く、晴れの日が多い |
・梅雨入りや梅雨明けの時期に左右される ・台風・ゲリラ豪雨が通過する可能性がある ・お盆休業で塗装業者が休みに入ってしまうことがある |
春に混み合っていた業者も落ち着いていることが多いため、工事の着工が素早く出来る場合もあります。しかし、梅雨入りして雨が続いてしまうと工期が予定より延びてしまうことはやはりデメリットだと言えます。
梅雨が明けて、夏になれば気温も高く、晴れる日が多いため、塗料の乾きが早くなります。しかし、この季節は台風が発生したり、突発的なゲリラ豪雨も多く発生したり、天気が急変することも多い季節です。梅雨が明けて、台風シーズンに突入する前に、梅雨時期からしっかり打合せをしておくと良いでしょう。
秋
メリット | デメリット |
・気温、湿度ともに安定している為、塗料が乾きやすいため、スムーズに作業が進む ・台風の時期が過ぎれば、天気も安定し、予定通りに工事が進みやすい |
・秋雨前線・台風により施工がとまり、工期が延びてしまうことがある |
秋は比較的に気温も湿度も安定しているため、塗料も乾きやすくご依頼が混み合うシーズンです。しかし、9月から10月は台風や秋雨前線の通過などで天候が崩れやすくなります。
冬
メリット | デメリット |
・降雪地域以外は湿度が低くなり乾燥しやすい ・工事期間中、窓を閉めていても過ごしやすい |
・他の季節と比べて乾燥期間が長く、工事期間が長くなる ・凍結・降雪の可能性がある ・年末年始は塗装業者が連休に入ってしまうことがある |
積雪のない地域では湿度も低く塗料が乾きやすい季節ですが、積雪がある地域では雪の影響で工事がストップしまう可能性があるので要注意です。
4月の新年度に向けて混み合う3月を避けて、1月や2月に早めに工事を終わらせてしまうのもオススメです。
ベストシーズンはいつ?
外壁塗装は基本的に「気温が5℃以下、湿度が85%以上」この条件さえクリアできていれば、一年中いつでも塗装工事は可能です。中でも春や秋が気温が一定で空気が乾燥していて望ましいです。しかし、上記でも記したように、最適だと思われる春や秋にもデメリットはあります。
塗装工事は1日だけでは終わるものでなく、2週間近くビニールに覆われ、足場が組まれ、窓が開けられない日が続きます。ライフワークやご家族の都合など、何にポイントを置いて決めるか様々なことを考慮したうえで、希望の季節に余裕を持って業者に相談をしましょう。